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東海大学 大学院通信


生物学研究科 生物学専攻(修士課程)

Graduate School of Biology, Course of Biology
生命・自然に関する幅広い見識を基礎として
生物学における
高度な知識と技術を活用できる
人材育成を目指して
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光風園に森林性鳥類を対象とした巣箱を設置
松井 晋 研究室
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ニホンイシガメは日本だけに生息する固有種
鈴木 大 研究室
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カテーテル設置式補助人工心臓
岡本 英治 研究室
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アサリ漁場での野外調査
櫻井 泉 研究室
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親ナマコからの採卵
櫻井 泉 研究室
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実験方法は様々。その評価方法も様々。
木原 稔 研究室
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生物学と数学の観点
サバウ バシレ ソリン 研究室
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魚礁周辺の流れ構造を解析、蝟集効果を解明
大橋 正臣 研究室
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食餌性肥満マウス(右)
寺尾 晶 研究室
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サロマ湖での培養実験の様子
野坂 裕一 研究室
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ピストンコアラ(海洋堆積物を柱状に採取する機器)
南 秀樹 研究室
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西表島での網羅的なコウモリ類調査
河合 久仁子 研究室
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研究フィールド
陸の拠点:光風園
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研究フィールド
海の拠点:北海道臨界実験所寿都本所
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遺伝子というツール
北 夕紀 研究所
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研究フィールド
海の拠点:北海道臨界実験所留萌支所
大学院 生物学研究科写真
生物学研究科 生物学専攻の設置理念とは・・・

 生物学は、生物の持つ共通性と多様性に関する探求を通して、生命体としての生物の理解と、生物と地球環境の関係解明を学術的目標の一つとしています。
 一方、生物学には、人類の文化・社会活動において生物の持つ資源的および精神的価値の解明とその活用が求められてきました。特に、20世紀終盤から今世紀にかけては、分子生物学の進展に伴って遺伝子技術を始めとする生物学とその学際領域の果たす役割が急速に重要性を増しています。さらに、近年は、温暖化による気候変動に起因した生息環境の変化、環境破壊に伴う生物多様性の喪失、世界人口の増加に伴う食料需給の逼迫、生物資源を巡る国際間競合といった問題が顕在化しており、これら地球規模での課題に対して持続可能な社会の構築も要請されています。
 こうした多様な課題に対して、生物学研究科生物学専攻では、本学の教育理念を踏まえ、人類が培ってきた文化・文明と自然・地球環境を一体とする文理融合的な視野を有しながら、生物多様性の保全や生物資源の持続可能な利用を目指すとともに、生命・自然に関する幅広い見識を基礎として専門分野における高度な知識と技術を活用できる人材育成を目標としています。
大学院通信
Graduate communication
生物学研究科では、2020年4月の開設にあたり、研究科教員や大学院生の研究内容を学内外にご紹介するとともに、生物学部付属臨海実験所や校舎隣接の演習林(光風園)を活用した取組内容を知っていただくため、大学院通信を発刊しています。
生物学研究科は、東海大学の教育理念を踏まえ、人類が培ってきた文化・文明と自然・地球環境を一体とする文理融合的な視野を有しながら、生物多様性の保全や生物資源の持続可能な利用を目指すとともに、生命・自然に関する幅広い見識を基礎として専門分野における高度な知識と技術を活用できる人材育成を目標として開設されました。
 また、付属臨海実験所におきましては、学部生の実習・研究に加えて、施設が設置された自治体との地域連携協定のもと、地域水産業の活性化に資するための産学官連携事業に取り組んでいるところでございます。光風園におきましても、学部生の実習・研究はもとより、大都市札幌において希少な野生動植物の生息地として、その重要性が認識されつつあります。大学院通信では、こうした研究科や付属施設における活動状況を定期的にお伝えしていく所存でございますので、ご一読いただけますと幸いです。
NEW PUBLICATION
大学院通信2024年 6月Vol.30
・ 田中 海 他
生物学研究科生物学専攻修士課程2年次
教員スタッフ
生物学研究科 研究科長
櫻井 泉(サクライ イズミ) 教授・博士(水産学)
大学院 櫻井写真
研究課題
・マナマコの中間育成技術の開発
・潜砂性二枚貝の個体群動態に関する研究
・海産無脊椎動物の増養殖に関する研究
・藻場・干潟の生物生産に関する研究
研究分野
水産増殖学、海洋生態学
キーワード
海産無脊椎動物、生活史特性、個体群動態、水産増養殖、漁場造成、
地域活性化
岡本 英治(オカモト エイジ) 教授・工学博士
大学院 岡本写真
研究課題
・人工心臓はどこまで進化させられるか
・カテーテル設置式超小型補助人工心臓の開発
・人体通信を応用した体内一体外通信システムの開発
・生体組織誘導型電極の開発とその組織誘導特性に関する研究
研究分野
人工臓器学、生体医工学
キーワード
人工臓器、人工心臓、代用臓器、臓器移植、心臓移植、臓器置換、
再生医療、心臓病、心臓外科, 組織工学、サイボーグ、生体計測、
医工学
木原 稔(キハラ ミノル) 教授・博士(農学)
大学院 木原写真
研究課題
・サケのグレリン含有抽出物の摂取による心不全抑制
・水産廃棄物中の新規ペプチドによるQOL改善
・水生生物の腸内細菌叢解析と腸内細菌叢改変による
 成長・生残効果
・体外培養した消化管による消化吸収の評価と飼料開発
研究分野
栄養生理・生化学、消化管生理学
キーワード
機能性食品、飼料、水産廃棄物、短鎖脂肪酸、幽門垂、組織構造、
抗病性、抗がん剤副作用
サバウ バシレ ソリン 教授・博士(理学)
大学院 サバウ写真
研究課題
・生物の進化を数学的に理解したい
・フィンスラー幾何学における測地線の挙動
・最適制御コントロール理論
・幾何学的な手法を用いた進化の研究
研究分野
微分幾何学、バイオインフォマティクス
キーワード
数学、幾何学、距離空間、測地線、データ分析、データマイニング、
シミュレーション、力学系、 配列解析、進化、インスリン、糖尿病
寺尾 晶(テラオ アキラ) 教授・博士(獣医学)
大学院 寺尾写真
研究課題
・視床下部神経ペプチドの睡眠・記憶調節における役割解明
・健康寿命の延伸を目指した老化促進マウスの生理機能解析
・睡眠の質を改善させる食品成分の探索及び機能解析
・エネルギー代謝を亢進して肥満を改善させる食品成分の
 探索及び機能解析
研究分野
生理学、神経科学、栄養科学、睡眠科学、基礎獣医学
キーワード
記憶、睡眠、肥満、健康寿命、機能性食品、Quality Of Life(QOL)
南 秀樹(ミナミ ヒデキ) 教授・博士(理学)
大学院 南写真
研究課題
・海洋における親生物元素および生物活性微量金属元素の
 動態解明
・大気海洋間における化学物質の相互作用に関する研究
・古環境復元に関する環境プロキシの探索と活用
研究分野
地球化学、海洋化学、化学海洋学、大気化学、古環境復元
キーワード
生物活性微量金属元素、親生物元素、物質循環、海底境界層、
堆積物、間隙水、懸濁粒子、環境プロキシ、古環境復元、気候変動
大橋 正臣(オオハシ マサミ) 准教授・博士(工学)
大学院 大橋写真
研究課題
・河口沿岸域における出水が沿岸生態系に及ぼす影響
・河口沿岸域における河川出水が浮遊・底生生態系に及ぼす影響
・サロマ湖における海水交換と生息生物に与える影響
・二枚貝の増養殖における漂砂移動による生息基質の変化
研究分野
水産工学、沿岸環境工学
キーワード
二枚貝、成長モデル、低次生態系モデル、波動場解析、
環境モニタリング
河合 久仁子(カワイ クニコ) 准教授・博士(理学)
大学院 河合写真
研究課題
・コウモリ類の保全を目指したコウモリ類の分布特性の把握
・西表・やんばるの小コウモリ類の音声を用いた網羅的調査
 による保全モデルの確立
・コウモリ類の音声による長期モニタリング方法の確立と
 その応用
研究分野
哺乳類学、動物系統学
キーワード
コウモリ類、動物地理、分布特性、音声モニタリング
北 夕紀(キタ ユウキ) 准教授・博士(医学)
大学院 北写真
研究課題
・小型ハクジラ群の群れ構造と個体群動態の解明
・鯨類の群れ構造の解明
・糞由来DNAを用いた海棲哺乳類の食性解析
・鯨類のMHC遺伝子多型と免疫機能との関係
研究分野
鯨類学、集団遺伝子学、個体群動態
キーワード
イルカ、クジラ、アシカ、アザラシ、ペンギン、遺伝学
鈴木 大(スズキ ダイ) 講師・博士(理学)
大学院 鈴木写真
研究課題
・カメの進化を探る
・カメ類の集団遺伝解析
・爬虫類の系統地理学
研究分野
系統分類学
キーワード
系統分類学、爬虫両棲類学、希少種の保全、外来種問題
松井 晋(マツイ シン) 講師・博士(理学)
大学院 松井写真
研究課題
・鳥類の生活史形質の進化メカニズムの解明
・亜寒帯と亜熱帯に生息する森林性鳥類の基礎生態の解明
・鳥類における卵殻表面構造の機能
研究分野
動物行動学、行動生態学、鳥類学
キーワード
鳥類学、動物生態学、生活史進化、宿主-寄生者の相互関係
野坂 裕一(ノサカ ユウイチ) 講師・博士(環境科学)
大学院 野坂写真
研究課題
・海洋表面に蓄積する糖類と脂質量の把握
・海氷融解による塩分低下が植物プランクトンに与える影響
・バイオディーゼル燃料の生産に有用な植物プランクトンの評価
研究分野
浮遊生物学、生物海洋学、植物生理学
キーワード
プランクトン、海洋表面マイクロ層、海洋マイクロプラスチック
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